家具の森 -造作家具によるメゾネットマンションリノベーション-
Photo by Ryota Atarashi
クライアント要望
メゾネットマンションを、両親と夫婦のための2世帯住宅へリノベするプロジェクトです。メインのキッチンやお風呂は下階に設置して、上階はミニキッチンとシャワーを要望されました。上階はご夫婦の空間で、共働きのため、帰宅後にリラックスできるよう大きな空間と落ち着いた雰囲気を望まれました。一方で泊まりの来客もあるので、客室も1室用意したい。とのことでした。マンションで限られた空間を有効利用するために、造作家具や空間の立体利用もご希望されました。下階はご両親の空間で、ダブルベットが入る最小限の寝室とWICを望まれました。それ以外はリビングとして広くつかいたい。とのことでした。
設計コンセプト
トータルでは90m2あるものの、メゾネットのため各階約45m2の空間となります。よって、空間を極力ひろくつかうために、最小限の個室とワンルームの空間構成とすることとしました。そしてワンルーム空間の壁面には全面造作家具を設置して、空間を有効利用することとしました。さらに、上階の寝室はロフトとすることで、下部に屈んではいれる程度の納戸をつくることができました。来客時の個室に関しては、造作家具と引戸を組み合わせることで、可変式の個室がリビング空間にうまれるような仕組みとして、施主の要望を実現しました。
□計画概要
所在地:東京都品川区 用途:戸建住宅 家族構成:夫婦+両親 構造:RC造