L -キッチンが中心の部分リノベーション-
セパレートキッチンと壁面全面家具のいえ。
コンセプト -キッチンが中心のリノベーション-
物件は三島駅から徒歩10分程度の、築33年の中古マンションの6階約80m2で、夫婦2人と子供2人の4人家族のための住宅です。予算が決まっていたため、予算内で効果的にリノベーションをすることを心がけました。その為、基本的な間取りは変えずに、メインのLDK+和室部分のキッチンや造作家具を集中的にリノベして、その他の部分は塗装やクロスの張り替え等にとどめました。
いえづくりのきっかけは旦那さんの転勤で、戸建て住宅から中古マンションへの引越しでした。戸建て住宅を一回建てられており、建物の知識はお持ちの方でした。戸建て住宅に住んでみて感じた改善点などを、今回のリノベーションに反映させたい。とのことでした。主なご要望としては、生活感をなくしてスッキリした空間で、キッチンでの夫婦作業が効率的にできることを望まれました。その他としては、断熱性能や防音性の向上も希望されました。
リノベーションの見どころとしては、メインのLDK+和室は間仕切りを撤去して4枚引戸にして、建具の開閉で一体空間と個別空間に変更できるようにしました。クライアントのこだわりであったキッチンは、セパレートキッチンとしました。そしてシンク部分をアイランドにすることで、回遊性のある動線とし、夫婦でのキッチンでの作業性を改善しました。断熱性能や遮音性に関しては、窓にペアガラスのインナーサッシを設置することで、快適な室内空間としました。
施主の感想や印象に残っていること
回遊性のキッチンは夫婦での作業時にぶつかることがなく、とても快適に使えているそうです。壁面造作家具でつくったワークスペースも、在宅ワーク時には活用されているそうです。室内環境に関しては、インナーサッシを設置したことで、戸建て住宅時に比べてかなり快適な室内環境になっており、心地よくすごされている。とのことでした。
キッチンにつよい拘りをもたれており、壁面のLがたキッチンなどの提案もしたのですが、最終的にはセパレート型で、シンク部分をアイランドにするかたちとなりました。アイランド部分には大きなカウンターも設けたことで、キッチンが空間的にも機能的にも中心のリノベーションになったことが、とても印象的でした。
□計画概要
所在地:静岡県三島市 用途:住居 構造:RCマンション