ヒキザン　ノ　イエ　-ゲンチクにより生まれる豊かな空間-

クライアント要望

親が建てた築30年程度の戸建住宅、子供家族の新居とするためのリノベーションです。奥さんの要望は明確で、一番重要なのはキッチンの改修でした。希望としては、キッチンから子供がみえるようにしたい。キッチンで子供といっしょに料理をつくれるようにしたい。キッチンの希望スペックはゆずれない。とのことでした。その他の要望としては、どこにいても家族の雰囲気が感じられるような空間を望まれました。

設計コンセプト

既存住宅はキッチンは壁付けのI型キッチンで、クローズ空間となっていました。個室や居間も細かく区切られていて、上下階のつながりもない状態でした。そこで、クライアントの要望を実現するために、減築をして、空間に連続性を持たせるコンセプトとしました。個室を区切っていた間仕切りは耐力壁以外は撤去して、連続性のあるオープンな空間として、そこに子供と一緒に料理ができる、セパレートキッチン作業台を設置しました。上階の個室部分の床も撤去して、吹き抜けを設置し上下階の連続性をうみだしました。以上によりキッチンからはリビングやダイニング、上部の子供スペースまで連続的な空間となり、キッチンなどどこからでも、子供の雰囲気を感じることができるような空間としました。なお減築によって、構造的にも安全側になるような改修計画としました。

□計画概要
所在地：東京都国分寺市 用途：戸建住宅 家族構成：夫婦＋子供3人 構造：木造2階