韮崎地域情報センター -廃棄材を有効利用した記憶の残るコンバージョン-
Photo by Ippei Shinzawa
駅前スーパーの行政施設へのコンバージョン
JR韮崎駅前のスーパーを「市民交流センター」にコンバージョンする施設の1階、「地域情報センター 兼店舗」の計画です。地域情報センターは観光案内、物販、サッカーミュージアムが置かれ、店舗部分はカフェベーカリが出展し、駅前の交流や情報発信拠点の役割を担います。一体的空間と可変・可動家具により、各コーナー 相互の領域を超え相乗効果を導き、市民や市へ訪れた方々の様々な活動や交流が生まれる場を意図しま した。当施設新設に伴い、既存市民会館は閉館され機能移転されます。記憶の継承やコストと廃棄物の削減か ら、什器等を再利用することとしました。利用者年齢層が幅広く建物もコンバージョンであり、新旧の素材が始めから調和する落ち着きのある、しっとりとした雰囲気を心掛けました。 設計体制として建築家と家具デザイナー兼職人の協働により、コンセプトから内装・再生家具設計に施工まで一貫した体制で、より質の高い空間をうみだしました。
既存家具・什器等、再生・再利用コンセプト
①そのまま利用:
既存家具や什器の程度の良いもので、空間コンセプトに合うものを選びそのまま利用します。
②:補修して利用:
既存家具や什器の汚れがあるものや空間に合わないものは、一部補修や塗装をして利用します。
③:再構築して利用:
材料やパーツなど部分的に使用する価値があるものは、新しいデザインにて新規製作部品と組合せ、 記憶や経年美を持った什器として再生して利用します。
□計画概要
所在地:山梨県韮崎市 用途:行政施設