タテカグ -建物の構造補強を担う家具-
Photo by Atsushi ISHIDA
家具が建物の構造を担う、構造体を家具としてつかう
建築と内装と家具、建具をトータルでデザインすることをコンセプトに戸建て住宅を設計しました。それぞれのカテゴリを同時並行で進めていった結果、それぞれにカテゴリの境界線が交わりました。結果として、家具の側板が建物の柱としての役割を担い、側板と柱を設けるのではなく、側板と柱を兼用しました。その結果、使用材料を削減して費用対効果も上げることができました。家具も一通り構造と兼用してつくったため、新たに購入の必要がなく、家具予算を大幅に削減することもできました。なお、構造は基本的には在来工法にて成立しているのですが、家具兼構造体を設置することで、振動検査の結果、在来のみと比較して約4倍の強度が確認できました。